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Rehavi and Shack(2013) #85
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概要この研究は既存の多くの研究が課税申告のデータを用いて分析を行っているのとは異なり、寄付のサーベイデータと課税申告データを用いることで課税申告のデータで推計された効果の1/4程度が実際の寄付データを用いた推計とは異なってくることを明らかにした。また、この結果は確定申告のコストに加えて、寄付の申告コストがあると想定した場合のモデルと整合的な結果となった。 |
Introduction多くの国において課税時に寄付の控除が行われており、所得控除では限界税率がtのときに寄付額が所得から控除されることで寄付1単位あたり$1-t$の価格で寄付が行えるようになっている。 しかしながら今までの課税の研究文脈は納税者の課税額最小化行動に焦点をあてて分析を行い、課税申告をするかしないかについて関心があまり払われてこなかった。 本稿の分析ではアメリカのPanel Study of Income Dynamics(PSID)のデータを用い、実際の弾力性が確定申告データをもちいた弾力性よりも20%程度低いことが明らかとなり、家族固定効果を用いても結果は頑健であった。 |
Existing Literature寄付の価格弾力性のLiteratureをここではまとめた上で、寄付申告の際に寄付証明書の添付が義務化されたことを識別に利用したFack and Landais(2016)や課税申告時の課税最小化行動についてまとめたSaez, Slemrod and Giertz (2012)などを紹介している。 |
Itemizing Charitable Givingここでは寄付申告について簡単なモデルを考える。個人$i$が$n$という寄付先に寄付をした場合、寄付の合計金額は と計算される。寄付先ごとに$c$という申告コストがかかるとすると、合理的な納税者が申告によって手にする寄付の補助額は となる。そのため、税務当局が把握する寄付額は となり、$G_i$とこれが一致するのは のときのみとわかる。これが成り立つのは寄付額が十分大きく、限界税率が十分高いときのみとなるため、そうでない場合には申告された寄付額$G^I$と実際の寄付額$G$の乖離が見られることがわかる。 申告された寄付額$G^I$をもとにした弾力性の推定はこの閾値の下にある$g_{in}$がどれくらいかといった分布によって実際の寄付額$G$をもとにした弾力性と乖離することになる。 (後藤コメント)
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Empirical FrameworkData本稿では分析のデータとしてアメリカの個人のパネルデータであるThe Panel Study of Income Dynamics (PSID)をもちいる。 調査では寄付先のカテゴリーが尋ねられており、宗教、複合的目的組織(combined purpose organization)、文化、健康、教育、若者、貧困、環境、国際貢献、その他の分類で世帯主が覚えている範囲の寄付額を回答している。 Tax rates寄付申告を行った個人に適用される寄付価格は$1-I\tau$である。 |
感想
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Rehavi and Shack (2013).pdf
サーベイデータを使って申請コスト等を考慮した寄付の分析を行っているということで先行研究としてGillitzer and Skov (2018)に紹介されていたので、Working paperではありますが、まとめておきます。
Partial Reporting: An Example from Charitable Giving
Marit Rehavi and Daniel Shack
Working paper of University of British Columbia
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