From 3ed637d1147b0600924c2e93c075c6ab0be36f16 Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: Tsuyoshi Kitamoto Date: Wed, 12 Feb 2020 02:33:36 +0900 Subject: [PATCH] convert to markdown file --- ChangeLog | 5 ++ READMEs/{FAQ.txt => FAQ.md} | 82 +++++++++--------------- READMEs/README.C | 106 ------------------------------- READMEs/README.C.md | 112 +++++++++++++++++++++++++++++++++ READMEs/README.skkdic-diff | 55 ---------------- READMEs/README.skkdic-diff.md | 65 +++++++++++++++++++ READMEs/README.skkdic-expr2 | 74 ---------------------- READMEs/README.skkdic-expr2.md | 85 +++++++++++++++++++++++++ 8 files changed, 295 insertions(+), 289 deletions(-) rename READMEs/{FAQ.txt => FAQ.md} (54%) delete mode 100644 READMEs/README.C create mode 100644 READMEs/README.C.md delete mode 100644 READMEs/README.skkdic-diff create mode 100644 READMEs/README.skkdic-diff.md delete mode 100644 READMEs/README.skkdic-expr2 create mode 100644 READMEs/README.skkdic-expr2.md diff --git a/ChangeLog b/ChangeLog index 04a2dfc..5e2535e 100644 --- a/ChangeLog +++ b/ChangeLog @@ -1,3 +1,8 @@ +2020-02-12 Tsuyoshi Kitamoto + + * READMEs/FAQ.md, READMEs/README.C.md, READMEs/README.skkdic-diff.md: + * READMEs/README.skkdic-expr2.md: convert to markdown file. + 2018-12-29 Takeshi Abe * Makefile.am, skk.ex: Remove CVS related stuff. diff --git a/READMEs/FAQ.txt b/READMEs/FAQ.md similarity index 54% rename from READMEs/FAQ.txt rename to READMEs/FAQ.md index a3b3606..cc21183 100644 --- a/READMEs/FAQ.txt +++ b/READMEs/FAQ.md @@ -1,82 +1,56 @@ --*- outline -*- - これは skk-tools に対するよくある質問と、それに対する回答集です。 +skkdic-* コマンドの動作について +=============================== -* アウトラインモード概略 - -このファイルはアウトラインモードによって記述されています。 - - C-c C-t (M-x hide-body) - -すれば、見出しだけがご覧になれます。ご興味のある項目にカーソルを合わせ、 - - C-c C-e (M-x show-entry) - -すると、その項目の内容がご覧になれます。 - - C-c C-c (M-x hide-entry) - -で再度その項目を隠すことができます。 - - C-c C-a (M-x show-all) - -で全てのテキストを表示することができます。カーソル移動については、下記 -の通りです。 - - C-c C-n (次の項目へ移動。階層は無視) - - C-c C-p (前の項目へ移動。階層は無視) - - C-c C-f (同じ階層の次の項目へ移動) - - C-c C-b (同じ階層の前の項目へ移動) +## skkdic-sort で辞書ファイルをソートしたら送りありエントリがちゃんとソートされません +辞書ファイルの文字コードは EUC になっていますか? -* skkdic-* コマンドの動作について。 +skkdic-sort などの C で実装されたコマンドは辞書ファイルの文字コードが +EUC であることを前提にしています。 -** skkdic-sort で辞書のソートをしたら送りありエントリがちゃんとソートされません。 +ただし、ASCII の範囲外の文字において各バイトの8ビット目が1になってい +る文字コード(EUC-JP、EUC-JIS-2004、UTF-8 など)では正常に動作するよう +です。 -辞書の文字コードは EUC になっていますか? skkdic-sort などの C で実装 -されたコマンドは辞書の文字コードが EUC であることを前提にしています。 -ただし、ASCIIの範囲外の文字において各バイトの8ビット目が1になっている -EUC-JP、EUC-JIS-2004、UTF-8などの文字コードでは正常に動作するようです。 -* 辞書の形式について。 +辞書の形式について +================== -** 辞書の形式が良く分かりません。 +## 辞書の形式が良く分かりません -どんな小さな辞書でも必ず「;; okuri-ari entries.」と -「;; okuri-nasi entries.」の 2 行を含んでいます。前者の次行から送り仮 +どんな小さな辞書でも必ず `;; okuri-ari entries.` と +`;; okuri-nasi entries.`の2行を含んでいます。前者の次行から送り仮 名を含むエントリが並びます。後者の前行までが送り仮名「あり」のエントリ です。このエントリの集りを「送りありエントリ」と呼んだりします。 後者の次行から最終行までが「送りなしエントリ」です。 各行は - さい /際/差異/才/再/最/歳/ + さい /際/差異/才/再/最/歳/ のように、「見出し語 /候補0/候補1/候補2/.../候補n/」というような形式に なっています。候補は前にある程優先して出力されます。 -** 「エントリ」って何ですか? +## 「エントリ」って何ですか? 見出し語と候補を合わせた 1 行を便宜上「エントリ」と呼んでいます。上記 の例ですと、 - さい /際/差異/才/再/最/歳/ + さい /際/差異/才/再/最/歳/ -が 1 つのエントリです。 +がひとつのエントリです。 -** 何故「送りありエントリ」と「送りなしエントリ」に分かれているのですか? +## 何故「送りありエントリ」と「送りなしエントリ」に分かれているのですか? SKK では送り仮名があるかないかをユーザ側で明示して変換しますので、送り 仮名ありの変換を行なった場合は、「送りありエントリ」を、そうでない場合 は「送りなしエントリ」を検索します。 -** ] だけの候補を含む妙なエントリがあります。 +## ] だけの候補を含む妙なエントリがあります - おおk /大/多/[き/大/]/[く/多/大/]/ + おおk /大/多/[き/大/]/[く/多/大/]/ のようなエントリのことをおしゃっているのでしょう。 @@ -86,11 +60,11 @@ SKK では送り仮名があるかないかをユーザ側で明示して変換 仮名の厳密なマッチを要求するようになります。このとき、検索の手順は、お およそ次のようになります。例えば、`OoKi' とタイプすると、 -(1)`おおk' を見出しとして個人辞書を検索。 +(1) `おおk' を見出しとして個人辞書を検索。 -(2)見つかったら、次は同一行に `[き' があるかどうか検索する (あった!)。 +(2) 見つかったら、次は同一行に `[き' があるかどうか検索する (あった!)。 -(3)見つかったら、次に現われる `]' までの間に挟まれている候補だけを出力す +(3) 見つかったら、次に現われる `]' までの間に挟まれている候補だけを出力す る (「大」だ!)。 従い、「多」については、候補として含まれているにもかかわらず、出力され @@ -103,7 +77,7 @@ skk-henkan-okuri-strictly が nil の場合は、上記 (2), (3) のプロセス skk-henkan-strict-okuri-precedence を t にセットすると、送り仮名がマッ チするものを優先的に出力し、マッチしないものも劣後的に出力します。 -** 個人辞書の見出し語がソートされていません。 +## 個人辞書の見出し語がソートされていません 個人辞書は確定したもの順に並んでいます。比較的サイズが小さいことからリ ニアサーチを前提にしていること (確定の度にきちんと見出し語をソートさせ @@ -111,16 +85,16 @@ skk-henkan-strict-okuri-precedence を t にセットすると、送り仮名が し語の補完で最近確定した見出しから順に出力するため、などの理由からこの ような実装になっています。 -** SKK-JISYO.{SML} の送りありエントリの見出し語のソートが逆順になっています。 +## SKK-JISYO.{SML} の送りありエントリの見出し語のソートが逆順になっています なんででしょう? 分かりません (^^;;。正確なところをご存知でしたら skk@ring.gr.jp までご連絡下さい。 -(1)昔の個人辞書は送り仮名の自動処理のために、送りありエントリのみ見出 +(1) 昔の個人辞書は送り仮名の自動処理のために、送りありエントリのみ見出 し語を逆順ソートさせていたが、その名残り (現在は skk-auto.el の内部 処理でこれと同等の作業を行なっています)。 -(2)リニアサーチする際、「;; okuri-nasi entries.」の区切りを中心に、送 +(2) リニアサーチする際、`;; okuri-nasi entries.` の区切りを中心に、送 りあり変換については上方に、送りなし変換については下方にサーチする ことでポイント移動を最小限に抑えることができるから。 diff --git a/READMEs/README.C b/READMEs/README.C deleted file mode 100644 index b6703c7..0000000 --- a/READMEs/README.C +++ /dev/null @@ -1,106 +0,0 @@ -;; -*- text -*- - -C 言語で書かれた SKK 辞書のユーティリティです。複数の SKK 辞書を結合し -たりその差を取ることができます。同様のプログラムで辞書が巨大すぎて -mule や nemacs がパンクしたり、実行時間がかかりすぎる時に試してみてく -ださい。 - - 高橋 裕信 takahasi@tiny.or.jp - 佐藤 雅彦 masahiko@kuis.kyoto-u.ac.jp - 薮内 健二 yab@kubota.co.jp - 酒井 清隆 ksakai@kso.netwk.ntt-at.co.jp - -◎ プログラム作成方法 - -作成キットに含まれるシェルスクリプト "configure" を実行して Makefile -を作成します。次に make を実行すれば 3 つの実行ファイルが作成されます。 - -・ configure については ./configure --help とすれば使用できるオプショ - ンが表示されます。 - -・ skkdic-expr は辞書の 2 倍程度の大きさの作業用ファイルを作成します。 - このファイルが作成されるディレクトリは実行時に指定できますが、デフォー - ルトとして "/tmp" を指定しています。もしも明らかに不足する場合には - Makefile 中で -DTMPDIR=\".\" のように DEFS に指定すると、/tmp が溢 - れるといった災害を防止できます。 - -・ 扱う辞書の行が 4096 バイトに近いかそれ以上になる場合は、Makefile の - DEFS に書かれた MAXLEN を大きくして再コンパイルしてください。 - -◎ プログラムの説明 - -1. skkdic-expr - - 複数の SKK 辞書をマージしたり、他の辞書と同じ内容を引くのに使いま - す。次のようにして使います。 - - skkdic-expr jisyo1 + jisyo2 - jisyo3 + jisyo4 > result - - これは、まず jisyo1 に jisyo2 を加えます。もしも jisyo2 に同じエン - トリがあれば重複しては含まれません。次に jisyo3 と同じエントリがあ - れば削除されます。さらに jisyo4 の内容が加えられた結果が標準出力に - 吐き出されます。 - - また辞書に先行して次のオプションが使用できます。 - - -d 作業用ディレクトリ : デフォルト以外の作業ディレクトリを指定します。 - -o 出力ファイル : 標準出力ではなくファイルに出力します。 - -O : [み/読/詠] の送りがなのエントリも残します。 - - 例題: - - a. 複数の辞書を cat でつないだものをきれいにする。 - - このプログラムは辞書を読み込む時に同じエントリを一つにまとめたり、 - 同じ読みが別々の行になっていてもまとめる機能を持っています。 - 例えば次のような他の辞書を一行ごとのフォーマットに変換してから、さ - らにまとめるのにも使用できます。優先順位は上から順になります。 - 同じ読みの並び順を変更するのにも使えます。 - -じしょ /辞書/ -じしょ /璽書/ -じしょ /字書/ - - skkdic-expr olddict1 > newdict1 - - b. 個人辞書にある分だけを取り出す。 - - skkdic-expr ~/.skk-jisyo - /usr/local/nemacs/etc/SKK-JISYO.L > private - - 毎年 2 月頃を目途にアナウンスしますが, SKK辞書の充実にご協力いただける - 方は, 随時以下のアドレスまで個人辞書と SKK-JISYO.L との差分をお送りく - ださい. お送りいただいた辞書を整理して次年度の辞書に含めさせていただき - ます. - - また, SKK-JISYO.L の誤りを発見された方は多少にかかわらず, 下記 - のアドレスまでお知らせください. - - skk-jisyo@sato.riec.tohoku.ac.jp - - c. 2つの辞書の共通部分を取り出す。 - - skkdic-expr jisyo-a - jisyo-b > jisyo-tmp - skkdic-expr jisyo-a - jisyo-tmp > jisyo-common - -2. skkdic-sort - - skkdic-expr はでたらめな順番で出力します。それを通常の SKK 辞書 - の形式にソートして、;; okuri-ari entry と ;; okuri-nasi entry を挿 - 入します。入力は標準入力のみ、出力は標準出力のみが指定できます。 - - 例 - skkdic-expr jisyo-a + jisyo-b | skkdic-sort > newdict - -3. skkdic-count - - SKK 辞書の中候補数を数えます。[] で囲まれた送りがなつきのブロックは - 候補としては数えない仕様になっています。 - -◎ 使用および再配布について - -これらのプログラムは SKK と同じように Gnu General Public License (GPL) -(Version 2 もしくはそれ以降のもの) の下で自由に再配布したり修正して使 -用することができます。もちろんこれらのプログラムはきっと役に立つと考え -ていますが、その内容については何らの保証もしません。正確な点については -SKK に添付している COPYING というファイルに GPL が書かれているのでそち -らを参照してください。 diff --git a/READMEs/README.C.md b/READMEs/README.C.md new file mode 100644 index 0000000..d519336 --- /dev/null +++ b/READMEs/README.C.md @@ -0,0 +1,112 @@ +C 言語で書かれた SKK 辞書のユーティリティです。複数の SKK 辞書を結合し +たりその差を取ることができます。 + +同様のプログラムで辞書が巨大すぎて mule や nemacs がパンクしたり、実行 +時間がかかりすぎる時に試してみてください。 + + 高橋 裕信 takahasi@tiny.or.jp + 佐藤 雅彦 masahiko@kuis.kyoto-u.ac.jp + 薮内 健二 yab@kubota.co.jp + 酒井 清隆 ksakai@kso.netwk.ntt-at.co.jp + +プログラム作成方法 +================== + +作成キットに含まれるシェルスクリプト "configure" を実行して Makefile +を作成します。 + +次に make を実行すれば、3つの実行ファイル skkdic-expr, skkdic-sort, +skkdic-count が作成されます。 + + * configure については ./configure --help と実行すれば、使用できるオ + プションが表示されます。 + + * skkdic-expr は辞書の2倍程度の大きさの作業用ファイルを作成します。 + このファイルが作成されるディレクトリは実行時に指定できますが、デフォー + ルトとして "/tmp" を指定しています。もしも明らかに不足する場合には + Makefile 中で -DTMPDIR=\".\" のように DEFS に指定すると、/tmp が溢 + れるといった災害を防止できます。 + + * 扱う辞書の行が 4096 バイトに近いかそれ以上になる場合は、Makefile の + DEFS に書かれた MAXLEN を大きくして再コンパイルしてください。 + +各プログラムの説明 +================ + +## 1. skkdic-expr + +複数の SKK 辞書をマージしたり、他の辞書と同じ内容を引くのに使います。次 +のようにして使います。 + + ``` + $ skkdic-expr [options] jisyo1 + jisyo2 - jisyo3 + jisyo4 > result + ``` + +これは、まず jisyo1 に jisyo2 を加えます。もしも jisyo2 に同じエントリ +があれば重複しては含まれません。次に jisyo3 と同じエントリがあれば削除 +されます。さらに jisyo4 の内容が加えられた結果が標準出力に吐き出されま +す。 + +また辞書に先行して次のオプションが使用できます。 + + -d 作業用ディレクトリ ... デフォルト以外の作業ディレクトリを指定します。 + + -o 出力ファイル ... 標準出力ではなくファイルに出力します。 + + -O ... [み/読/詠] の送りがなのエントリも残します。 + +### 例題a. 複数の辞書を cat でつないだものをきれいにする。 + +このプログラムは辞書を読み込む時に同じエントリを一つにまとめたり、同じ +読みが別々の行になっていてもまとめる機能を持っています。例えば次のよう +な他の辞書を一行ごとのフォーマットに変換してから、さらにまとめるのにも +使用できます。 + +- じしょ /辞書/ +- じしょ /璽書/ +- じしょ /字書/ + + ``` + $ skkdic-expr olddict1 > newdict1 + ``` + +優先順位は上から順になります。同じ読みの並び順を変更するのにも使えます。 + +### 例題b. 個人辞書にある分だけを取り出す。 + + ``` + $ skkdic-expr ~/.skk-jisyo - /usr/local/nemacs/etc/SKK-JISYO.L > private + ``` + +### 例題c. 2つの辞書の共通部分を取り出す。 + + ``` + $ skkdic-expr jisyo-a - jisyo-b > jisyo-tmp + $ skkdic-expr jisyo-a - jisyo-tmp > jisyo-common + ``` + +## 2. skkdic-sort + +skkdic-expr はでたらめな順番で出力します。それを通常の SKK 辞書の形式に +ソートして、 `;; okuri-ari entries.` と `;; okuri-nasi entries.` を挿 +入します。入力は標準入力のみ、出力は標準出力のみが指定できます。 + + ``` + $ skkdic-expr jisyo-a + jisyo-b | skkdic-sort > newdict + ``` + +## 3. skkdic-count + +SKK 辞書の中候補数を数えます。[] で囲まれた送りがなつきのブロックは候補 +としては数えない仕様になっています。 + + +使用および再配布について +======================== + +これらのプログラムは SKK と同じように Gnu General Public License (GPL) +(Version 2 もしくはそれ以降のもの) の下で自由に再配布したり修正して使 +用することができます。もちろんこれらのプログラムはきっと役に立つと考え +ていますが、その内容については何らの保証もしません。正確な点については +SKK に添付している COPYING というファイルに GPL が書かれているのでそち +らを参照してください。 diff --git a/READMEs/README.skkdic-diff b/READMEs/README.skkdic-diff deleted file mode 100644 index 68ab193..0000000 --- a/READMEs/README.skkdic-diff +++ /dev/null @@ -1,55 +0,0 @@ -skkdic-diff - -はじめに -======== -skkdic-diffは二つのSKK辞書の差分を真鵺道形式で出力します。真鵺道につい -ては次のページを参照してください。 - -http://www.mpi-sb.mpg.de/~hitoshi/otherprojects/manued/index-j.shtml - -インストール -============ -skkdic-diffはGaucheで書かれています。次のページからダウンロードし、イ -ンストールしてください。バージョン0.8以上が必要です。 - -http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/gauche/index-j.html - -Gaucheの実行ファイルはgoshです。インストールされたgoshのパスに合わせて、 -skkdic-diff.scmの先頭行を変更してください。その後、パスの通ったディレ -クトリにskkdic-diffという名前でコピーし、chmod +xしてください。 - -プログラムの説明 -================ -skkdic-diffの動作を理解するには例を見たほうが早いでしょう。次のような -二つの辞書を引数として与えると、 - --------- SKK-JISYO.old -designer /デサイナー/ -さい /際/差異/才/再/最/歳/ -てい /袋/ -てきかく /的確/適格/ -こくぼうしょう /国防相/国防省/ - --------- SKK-JISYO.new -designer /デザイナー/ -さい /際/差異/才/再/最/歳/ -てきかく /的確/適格/適確/ -まぬえど /真鵺道/ -こくぼうしょう /国防省/国防相/ - -このような結果を出力します。 - -$ skkdic-diff SKK-JISYO.old SKK-JISYO.new -designer /デ{サ->ザ}イナー/ -{てい /袋/->} -てきかく /的確/適格/{->適確/} -{->まぬえど /真鵺道/} -こくぼうしょう /{国防相/||国防省/} - -注意点 -====== -現時点では、skkdic-diffはEUC-JP辞書にしか対応していません。 - -著者 -==== -木村 冬樹 diff --git a/READMEs/README.skkdic-diff.md b/READMEs/README.skkdic-diff.md new file mode 100644 index 0000000..61a0538 --- /dev/null +++ b/READMEs/README.skkdic-diff.md @@ -0,0 +1,65 @@ +はじめに +======== + +skkdic-diff は二つの SKK 辞書の差分を *真鵺道* 形式で出力します。真鵺道 +については次のページを参照してください。 + +http://www.mpi-sb.mpg.de/~hitoshi/otherprojects/manued/index-j.shtml + + +インストール +============ + +skkdic-diff は Gauche で書かれています。次のページからダウンロードし、 +インストールしてください。バージョン 0.8 以上が必要です。 + +http://practical-scheme.net/gauche/index-j.html + +Gauche の実行ファイルは gosh です。インストールされた gosh のパスに合わ +せて skkdic-diff.scm の先頭行を変更してください。 + +その後、パスの通ったディレクトリに skkdic-diff という名前でコピーし、 +chmod + x してください。 + + +プログラムの説明 +================ + +skkdic-diff の動作を理解するには例を見たほうが早いでしょう。次のような +二つの辞書を引数として与えると、 + + ---- SKK-JISYO.old ---- + designer /デサイナー/ + さい /際/差異/才/再/最/歳/ + てい /袋/ + てきかく /的確/適格/ + こくぼうしょう /国防相/国防省/ + + ---- SKK-JISYO.new ---- + designer /デザイナー/ + さい /際/差異/才/再/最/歳/ + てきかく /的確/適格/適確/ + まぬえど /真鵺道/ + こくぼうしょう /国防省/国防相/ + + ``` + $ skkdic-diff SKK-JISYO.old SKK-JISYO.new + ``` + +次のような結果を出力します。 + + designer /デ{サ->ザ}イナー/ + {てい /袋/->} + てきかく /的確/適格/{->適確/} + {->まぬえど /真鵺道/} + こくぼうしょう /{国防相/||国防省/} + +注意点 +====== + +現時点では、skkdic-diff は EUC-JP 辞書にしか対応していません。 + +著者 +==== + +木村 冬樹 diff --git a/READMEs/README.skkdic-expr2 b/READMEs/README.skkdic-expr2 deleted file mode 100644 index 407f129..0000000 --- a/READMEs/README.skkdic-expr2 +++ /dev/null @@ -1,74 +0,0 @@ -skkdic-expr2 - -はじめに -======== -skkdic-expr2は、SKK辞書のユーティリティです。標準のSKK辞書ツールと同等の機能を -持ち、より高速に実行する事を目指しています。 - -コンパイル&インストール -======================= - -必要なもの ----------- -skkdic-expr2はGLIB-2.0を使いますので、あらかじめインストールされている必要があ -ります。また、pkg-configがGLIB-2.0を正しく見付けられる事が前提です。うまくいか -ない場合はPKG_CONFIG_PATHの設定を見直してください。GLIB-2.0が見付からない場合は -skkdic-expr2はコンパイルされません。 - -作り方 ------- -標準のSKK辞書ツールと同じです。GLIB-2.0が見付かっている場合は、 - -$ ./configure; make - -で、SKK辞書ツールと一緒に、自動的に作られます。 - -プログラムの説明 -================ - -skkdic-epxr2は、複数のSKK辞書をマージしたり、差分をとったり、共通する語を抜き出 -す事ができます。 - -例1: jisyo1 と jisyo2 をマージして、jisyo3の内容を引いてから newjisyo に格納 - -$ skkdic-expr2 jisyo1 + jisyo2 - jisyo3 > newjisyo - -例2: 自分のユーザー辞書に含まれる新規登録語(L辞書に含まれない語)のうち、wrong -辞書に登録された候補を出力する。 - -$ skkdic-expr2 ~/.skk-jisyo - SKK-JISYO.L ^ SKK-JISYO.wrong - -skkdic-expr2はソートされた結果を出力します。skkdic-sortを使う必要はありません。 - -書式 ----- - -skkdic-expr2 [-o 出力ファイル] 辞書ファイル [[+-^] 辞書ファイル]... - -オプション ----------- - --o 出力ファイル - -作業結果を標準出力に出す代わりに、指定されたファイルに書き込みます。 - -演算子 ------- - -+ 続く辞書ファイルの内容を、これまでの結果にマージします。 -- 続く辞書ファイルの内容を、これまでの結果から引きます。 -^ 続く辞書ファイルの内容と、これまでの結果との共通集合を求めます。 - ('&'ではなく'^'である事に注意。^を選んだ理由は、capに少しは似てるからです) - -注意点 ------- - -現時点では、ユーザー辞書に含まれる、送り仮名を含んだデータ("[]"で括られたもの) -は削除されます。skkdic-exprのデフォルトでの挙動(-Oを指定しない)と同じです。 - -二つの辞書をマージする際に、同じ語に違う注釈が付けられていた場合は、二つの注釈 -を","でつないで格納します。 - -著者 -==== -福地健太郎 diff --git a/READMEs/README.skkdic-expr2.md b/READMEs/README.skkdic-expr2.md new file mode 100644 index 0000000..4d9d4ba --- /dev/null +++ b/READMEs/README.skkdic-expr2.md @@ -0,0 +1,85 @@ +はじめに +======== + +skkdic-expr2 は、SKK 辞書のユーティリティです。標準の SKK 辞書ツールと +同等の機能を持ち、より高速に実行する事を目指しています。 + + +コンパイル&インストール +======================= + +## 必要なもの + +skkdic-expr2 は GLIB-2.0 を使いますので、あらかじめインストールされてい +る必要があります。 + +また、pkg-config が GLIB-2.0 を正しく見付けられる事が前提です。 + +うまくいかない場合は PKG_CONFIG_PATH の設定を見直してください。 +GLIB-2.0 が見付からない場合は skkdic-expr2 はコンパイルされません。 + +## 作り方 + +標準の SKK 辞書ツールと同じです。GLIB-2.0 が見付かっている場合は、 + + ``` + $ ./configure; make + ``` + +で、SKK 辞書ツールと一緒に、自動的に作られます。 + + +プログラムの説明 +================ + +skkdic-epxr2 は、複数の SKK 辞書をマージしたり、差分をとったり、共通す +る語を抜き出す事ができます。 + +## 例1: jisyo1 と jisyo2 をマージして、jisyo3 の内容を引いてから newjisyo に格納 + + ``` + $ skkdic-expr2 jisyo1 + jisyo2 - jisyo3 > newjisyo + ``` + +## 例2: 自分のユーザー辞書に含まれる新規登録語(L辞書に含まれない語)のうち、wrong 辞書に登録された候補を出力 + + ``` + $ skkdic-expr2 ~/.skk-jisyo - SKK-JISYO.L ^ SKK-JISYO.wrong + ``` + +skkdic-expr2 はソートされた結果を出力しますので、skkdic-sort を使う必要 +はありません。 + +## 書式 + + skkdic-expr2 [-o 出力ファイル] 辞書ファイル [[+-^] 辞書ファイル]... + +## オプション + +-o 出力ファイル + +作業結果を標準出力に出す代わりに、指定されたファイルに書き込みます。 + +## 演算子 + + - `+` ... 続く辞書ファイルの内容を、これまでの結果にマージします。 + + - `-` ... 続く辞書ファイルの内容を、これまでの結果から引きます。 + + - `^` ... 続く辞書ファイルの内容と、これまでの結果との共通集合を求めます。 + `&` ではなく `^` である事に注意。`^` を選んだ理由は、cap に少しは似てるからです。 + +## 注意点 + + * 現時点では、ユーザー辞書に含まれる、送り仮名を含んだデータ("[]" で + 括られたもの)は削除されます。skkdic-expr のデフォルトでの挙動 + (-O を指定しない)と同じです。 + + * 二つの辞書をマージする際に、同じ語に違う注釈が付けられていた場合は、 + 二つの注釈を "," でつないで格納します。 + + +著者 +==== + +福地健太郎