自然情報ライセンスは自由なライセンスです。
この文書における次の各キーワード「しなければならない(MUST)」、「してはならない(MUST NOT)」「要求されている(REQUIRED)」、「することになる(SHALL)」「することはない(SHALL NOT)」、「する必要がある(SHOULD)」、「しないほうがよい(SHOULD NOT)」、「推奨される(RECOMMENDED)」「してもよい(MAY)」、「選択できる(OPTIONAL)」は、RFC2119で述べられているように解釈されるべきものです。
NILは(Unlicense OR CC0-1.0)
に以下の条件を加えたものと等価です。
- 作者は、その作品にいかなる形での「著作権表記」をも含めてはならない(MUST NOT)
- 作者は、その作品が作者ではなくその作品自身によってNILのもとに許諾されているということの表記を含めなければならない(MUST)
- これはLICENSEファイルをその作品と抱き合わせることによって達成される
NILは、あなたがあなたの作品を誰かに対してそれのもとに許諾するようなものではありません。作品がそれをするのです。作品がその作品自身をほかの存在者(あなたを含む)に対して許諾します。この点がNILの核となるコンセプトです。
もしあなたがNILをあなたの作品に適用するなら、あなたはあなたが「著作権保持者」であることを表記してはいけませんが(MUST NOT)、「作者」や「貢献者」であることは表記してかまいません(MAY)。ただし、そのような表記を含めることが、あなたが著作権保持者であるとされる根拠となるようなことは決してあってはなりません(SHALL NOT)、なぜならあなたはNILをあなたの作品に適用したからです。NILは作品それ自身以外によって保持されるいかなる権利をも否認します。
したがって、厳密に言えば、「あなたがあなたの作品をNILのもとに許諾する」は正しい言い回しではなく、かわりに「あなたがあなたの作品にNILを適用する」もしくは「その作品がそれ自身をみんなに対してNILのもとに許諾する」と言うべきです(SHOULD)。もちろん、あなたが正しくなくまたは厳密でなくともよいときは、そのような正しくない言い回しをしてもよいです(MAY)。
以下の文で、「含む」とは「それとともに頒布される」ということを意味します。
そのデータセットは以下のライセンスのもとに許諾されたデータセットのいかなる部分(コードスニペットなど)をも含んではいけません(MUST NOT)。
- GPL
- LGPL
- MPL
しかし以下はよいです(MAY)。
- Apache License
- MIT License
そのデータセットは以下のライセンスのもとに許諾されたいかなるファイルや静的リンクライブラリをも含んではいけません(MUST NOT)。
- GPL
- LGPL
しかし以下はよいです(MAY)。
- MPL
- Apache License
- MIT License
そのデータセットは以下のライセンスのもとに許諾されたいかなるデータセット(動的リンクライブラリなど)をもリンクしてはいけません(MUST NOT)。
- GPL
しかし以下はよいです(MAY)。
- LGPL
- MPL
- Apache License
- MIT License
NILライセンスされたデータセットおよびそのライセンス表記が、あなたの被許諾者に対する可用性を確保される限りにおいて、あなたのプロジェクト全体をあなたの好きなライセンスのもとに許諾することができます(MAY)。もしあなたがNILライセンスされたデータセットからなんらかの部分(コードスニペットなど)を取り出して利用したとしても、その部分についてはNILのもとに許諾されていることを表記しなければなりません(MUST)。あなたがそれらに実質的な変更を加えた場合にはその限りではありません。
あなたがNILのもとに許諾されたデータセットになんらかの変更を加えた場合、簡便性維持のため、あなたはその変更部分に対して他のなんらかのライセンスを適用するべきではありません(SHOULD)(可能ではありますが)。その場合、同じライセンスが適用されることになるため、その変更部分についてのいかなる著作権も否認されることになります。
もしNILを他のライセンスとAND適用したい場合、以下に挙げたライセンスとのみそうしてもよいです(MAY)。
- CC0
- Unlicense
なぜならば、それ以外のライセンスは著作権表記または著作権保持者を事実上必要とするからです。SPDXライセンスリストにはNILは入っていないため、SPDX構文では(CC0-1.0 AND SEE LICENSE IN ./LICENSE)
のように指定するとよいでしょう。
OR適用したい場合は制限はありません。